ママチャリで大阪〜東京旅②
※①から見てね!
浜松のネットカフェで3時間仮眠を取り、朝の3時に浜松を出る。
5月といえど、朝は冷える。
凍えながら、磐田市へ。ここで朝食を取った。この時点で6時。
空気入れ等しっかり行い、長い長い静岡横断に備える。
掛川市に入ったところで事件は起きた。
国道1号線をひたすら走っていたところ「バイパス」たるものにどうやら乗ってしまったらしい。
みなさん「バイパス」ってご存知?
知らない人に教えると、簡単にいえば、「無料の高速道路」
大阪に「バイパス」なんてものは存在しない。
あるんかも知らんけど、特に北摂の方は皆無。
「無料の高速道路」と言うことならば、自転車、歩行者はもちろん、原付さえも通ってはいけない道なのである。
その「バイパス」に乗ってしまっていた。
でも、その時はやたら自転車用の道路狭いな。くらいにしか思ってなかった。
すると、反対車線に走ってたパトカーが僕らを見つけた瞬間、
「ウーーーーー」
サイレンを鳴らし、「そこの自転車、止まりなさいー。」
ゾッとするとはこのことである。
【悲報】イトウとりょうた、旅中に捕まる
警察署連行も頭によぎった。
「ここ、自転車ダメなんですよー。」
と、警察。自分らの前に止まった時点で大体わかる。なんやったら自転車あかんのちゃう?って会話、5分前にしてた。
切符的なものを出してくる警察。
罰金か?逮捕状か?
「住所と、身分証だして。」
警察からの冷たい氷のような言葉。
素直に従い、身分証と住所を言う俺。
「罰金とかじゃないんだけど、一応注意したっていうことを記録しないとダメなの。間違って入っちゃったと思うけど、自転車ダメっていう看板が入り口にあるからよく見てね。」
と、言ってきた。一安心どころの騒ぎじゃない。
警察に連行され旅が終わるのはダサすぎるし今までの努力水の泡。
更にもう一台パトカーが来て、二台で僕らを挟み、出口まで誘導してくれた。
その間バイパス大渋滞。ほんと申し訳なかった(笑)
その後バイパスの出口を出て、解放してくれると思ったら、
「その先のガソリンスタンドに止まってくれる?」と言われ、再びよぎる最悪の形。
ここも素直に従い、ガソリンスタンドに止まる。
「この先、掛川城言うのがあるから、それを左に曲がったら山があって、それ変えたら島田市に行くよ。気をつけてね。」
先ほどの段階で、大阪から東京へ行く途中ということは言うていたので、それを聞いて誘導してくれて更に道教えてくれるという。
大阪の警察と変わってくれ。親切すぎるやろ。
島田の山はわや(大変)よ〜。
って言ってたけど、ホンマにきつかった。
島田に入るまでにそっから2時間かかった。
島田にはいって、藤枝市のゆるーい上り坂をひたすら東へ、
初めて看板に「東京」の文字。あと205kmって知って心底死にたいと思った。
そのまま静岡市に突入。
この時点で11時。早めの昼食。
この静岡市でもバイパスがあり、
バイパスを避けて通らないといけない為、迂回、迂回の連続。直線なら5kmかかる道を10kmかけて通ったり、無駄足が過ぎた。
体力は奪われ、気温も猛暑。
その絶望的状況にも関わらず、走れたのは、静岡の抜群の景色であった。
綺麗に整頓されたお茶畑。お茶畑の横を通る度、ほのかに香るお茶の香り。透き通った川。
晴天に照らされた高々しい山々。
そして意外と都会な静岡市。
迂回迂回を繰り返し、また山を越えて富士市。
富士の山が顔を出す。なんという存在感。
そして
透き通った海。素晴らしすぎる景色。
富士山with太平洋
動画を撮る俺
愛車と富士と太平洋
インスタ女子かいうくらい写真撮ったわ。
インスタやってないけどインスタ映え間違いなし!
そこから再び走りだし、沼津市へ。
田子の浦?聞いたことあるような無いような。
そして三島市に到着。今日はここまで。
銭湯で閉店まで仮眠します。閉店は26時。明日は2時スタート。
何故なら箱根峠
を越えなければいけないからだ。
この旅最期のラスボスである。
漕いで登れないほどの山が15km続くらしい。
考えただけでもゾッとするが、これを越えなければ、東京はおろか、神奈川にも入れない。
疲労もピーク。しかし、ここまで来たら必ず東京にたどり着いてやる。
リベンジの時は近い。
今日飲んだビール人生で間違いなく1番うまかった。
走行距離132km
食費3500円
飲料代800円
銭湯900円
金使い過ぎわろた
東京まで残り132km
明日は最終日。応援しろこの野郎