ママチャリで大阪〜東京旅【最終日】
とうとう最終日である。
銭湯で体を休め、6時間睡眠取ることもできた。深刻な筋肉痛ではあるが、確実にこの旅史上1番体の調子は良い。
夜中2時。
銭湯の閉店とともに出発。
もう箱根の山はすぐそこ。
辺りは闇に包まれ、交通量も少ない。
山に入る前に、水を2リットルと食料を買い揃え、山越えを目指す。
山に入るやいなや
すぐ坂道が永遠と広がっていた。
体力的にもこれからのことを考えてもここは降りて自転車を押して歩くことが英断と考え、ひたすら押す。
ただひたすら頂上を目指す。
山の夜明けは早い。
2時間半後
夜があける。
これだけ登っても半分も来ていない。
山が高すぎて、逆に開き直れる。
この頂上は一体どんな景色なんだと。
幸いにも歩行者道路もしっかりしており、ただひたすら歩く。休憩など挟み、登り始めて7時間。
山頂&神奈川県突入。
この頃には下半身生まれたての鹿。
痙攣が止まらない。山の頂上で気温が低いというのと、今まで登ってきてかいた汗で寒さが襲う。カバンから上着を取り出し準備をし、この山を下る。
7時間登ってきた坂を下るのだから、半端じゃない。
とにかく景色が半端じゃない。
芦ノ湖with富士山。完璧。晴天にも恵まれた。
結局、下るのに1時間要した。
みなさんは、自転車で坂1時間降り続けたことありますか?
半端やないです。疲労が。
降り切って少し進むと
東京88kmの文字。近くて遠い88km。
今まで登って6分の1と考えればもう少しとも思えるし、まだまだとも思える。
しかし、進むしかないのだ。東京に着かなければ帰れないのだから。
神奈川はずっと平坦な道。走りやすいと言えば走りやすいが、景色も変わらず、それはそれで苦痛。
しかし藤沢でまたもや「バイパス」。しかしこのバイパスは自転車通行可能な特殊なバイパス。
自転車道路こんなけ。しかも無料の高速やから車のスピード半端ない。
怖い怖いいうてたら横浜市へ。
もう、東京は近い。
しかし、都会に来るとまたこれ。陸橋。
だから言うてるやないですか。これが嫌いなんですよ。
ただ横浜にはこれが4つしかなかったので、まだ許容範囲。
29個あった名古屋、お前だけは許さん。
ついに、東京「五反田」の文字。
この旅始めて東京の地名が。
これにはテンション上がった。
横浜を通過し、東神奈川市。この東神奈川市はほぼ下り坂。正直、これには本当に助けられた。体力の回復と無駄な体力の消費を抑えられた。
そして川崎市。
川崎市の次はもう東京。自然と疲れも忘れてペダルを漕ぐペースも速くなる。
そしてついに
東京都に。
今までのことが走馬灯のように蘇る。
しかし、自転車と共に写真をとらない痛恨のミス(笑)なにしに行ってん。(笑)
東京の看板を通過してから
りょうた「ここらへんの駅ってどこかな?」
俺「なんで?」
りょうた「え?夜行バスの発車って池袋やろ?とりあえず電車のって池袋いこや」
俺「何言ってんの?ここゴールやと思ってんの?」
りょうた「え?(絶句)」
俺「いや東京駅やろ。何言ってんのまじで怖いわ」
りょうた「いや、あんたが1番怖いわ。今からまた漕ぐん…死にたい。」
俺「あと22kmやって。行けるやろ。今までの25分の1やん。いやそう考えたらキツイな(笑)」
というくだりがありまして、ゴールを明確に決めてなかった事もたり多少もめて、延長戦。東京駅へ。
やっぱり都会ですなぁ。一個一個の建物がデカイ。
歩行者天国。自転車は押して走行しなければならない。ここはなんか異質。
観光客ばっかのところに、ジャージ半パンの大荷物もった2人がママチャリ押してるいう事もあり、視線が冷たかった。
ここにいた外国人に、日本人は変なやつと思われたとしたなら多分それは俺らのせい。
そして東京到着から2時間。
午後6時。ついに
リ ベ ン ジ 達 成
偶然にも大阪を出発したのが3日前の午後6時。
ちょうど72時間。疲れたなんてもんじゃない。
達成感とか、嬉しさとか、そんなもんは語り尽くせないほどあるけど、とりあえずもう自転車に乗らなくて済むという開放感が1番デカかっただろうか。
しんどかった。本当にしんどかった。
でも、今回は色んな景色を見れることができたし、3日とも快晴の上、自転車はパンク一つしなかった。
ほぼスケジュール通りに行けたし普通に楽しみながら達成することができた。
ぶっちゃけ、年末に山で雪で進めなくなって、新雪の上を12時間歩いたあの時の方が遥かにしんどかった気がする。
最終日
走行距離118km
※徒歩ルートなので誤差有り。実際は132km程度
食事代4000円
飲料代1500円
池袋の銭湯450円
総括
走行距離543km
かかったお金
食事代9500円
飲料代3300円
ネットカフェ2件、銭湯代4350円
中古自転車5980円
帰りのバス代6000円
合計29130円
金かかりすぎわろた
得たもの
・達成感
・思い出
・自慢話
・ママチャリの無限大の可能性
・諦めない心
・(多分)筋肉
・パンクさせないために走る技術
失ったもの
・金
・靴下(左足)←俺
・家の鍵←りょうた
・時間
痛めた箇所
・手のひら
・肩
・背中
・腰
・太もも(重症)
・膝(重症)
・ふくらはぎ(重症)
・足の甲
・かかと
・足の中指以外の全部の指
・皮膚(日焼け)←多分1番重症ボビーオロゴンくらいの色なっとる
というか、痛めた箇所下半身に関してはチ◯コ以外全部。
大事なところだけ無事でよかった〜。
最近肥満気味だったので、行く前に体重測って、帰ってからワクワクしながら測りました。
500gしかやせてなかった
もう一生やらん。マジで。